Why Choose Bangladesh?なぜバングラデシュを選ぶのか

From Dhaka

現在のアパレル産業において、なくてはならない国、バングラデシュ。現在の世界3大縫製工場は、このバングラデシュにあるのです。

バングラデシュをご存知でしょうか?今日では各分野の大手の製造会社工場のアジア拠点ができ、今アジアの中でも注目の国です。

バングラデシュでつくられている衣料品は、世界で中国に次ぐ世界第2位であり、世界中で輸出、販売されています。H&M、ZARA、GAP、FOREVER21、ユニクロ、GU、無印良品etc…、先進国のアパレル企業がこぞって製造国としてバングラデシュを選んでいます。2017年外務省が発表したデータによるとバングラデシュの主要輸出品目は、ニットウェア(46.8%)、既製品(ニットを除く)(36.2%)、革製品(3.7%)、ジュート製品(2.8%)、冷凍魚介類(2.1%)、ホーム・テキスタイル(1.9%)、石油製(0.2%)で、衣料品が占める割合は約8割にものぼり、これらを主要貿易相手国であるアメリカやヨーロッパ、アジアなどに輸出しています。

01

There is an Abundant Workforce

労働力が豊富に存在します。

開発途上国として関税の恩恵を受け、今では同国の輸出の8割を縫製業が占めています。ジェトロ(日本貿易振興機構)によれば、バングラデシュの製造業における作業金の月額基本給は86ドルです。これは調査対象国の18カ国中、最も低い金額で、今後もプレゼンスは高まっていくものと思われます。

(参考: JETRO発表「第20回アジア主要都市・地域の投資関連コスト比較」)

02

Abundance of Great Young Energy

若いエネルギーが溢れています。

バングラデシュの人口は、統計上1億6,468万人(2020年)ですが、戸籍を登録していない人も入れると、実情は2億人以上とも言われています。そのうち全人口のおよそ半分が「25歳以下」の若者です。縫製業、製造業はたくさんの若い労働力を必要としています。人件費の安さに加え、人員を募集すると若い工員がたくさん集まることが、非常に重要なポイントになります。

(参考: 経済産業省 平成29年度医療技術・サービス拠点化促進事業)

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No Customs Duty

関税がかかりません。

日本はバングラデシュに対して特別特恵関税(LDC特恵)を供与しています。これは「開発途上国の輸出所得の増大、工業化と経済発展の促進を図るため、開発途上国から輸入される多くの品目が、一般の関税率よりも低い税率を適用する制度」という事で、バングラデシュ原産品であれば日本への輸入時の関税はゼロとなり、価格に大きく影響してきます。

革製品 無税
衣料品 無税
革製品 概ね、8~16%
衣料品 概ね、8.4~12.8%

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The Quality of the Workers is High

労働者の質が高いです。

バングラデシュの女性は手先がとても器用です。バングラデシュでは伝統的に、手刺繍を施した布を作る「ノクシカタ」と呼ばれる伝統刺繍があります。ベンガル語でノクシが「縫うこと」、カタが「布」という意味で、女性の作り手は階級や宗教、年齢を問わず母親から娘へと伝承され、ひと通りの縫製技術を身につけています。

(Quilt, 19th century, cotton and wool)

Bangladesh Informationバングラデシュ情報

バングラデシュ人民共和国、通称バングラデシュは、南アジアに位置するイスラム教徒主体の国です。

国名の「バングラデシュ」という言葉は、ベンガル語で「ベンガル人の国」を意味します。

首都はダッカで、2000万人近い人口を抱えるこの首都は、1平方キロメートルあたりに約3万人が住み、過密地域では4万人にも達し、100万台のリキシャ(人力車)が行き交うと言われています。これは、非常に混雑した都市です。なお、東京都の人口は約1400万人であることをご参考までにお伝えします(2024年現在)。

公用語はベンガル語であり、通貨はバングラデシュタカ(BDT)です。主な宗教はイスラム教であり、その割合は約90%に達します。文化もイスラム教を基盤として発展してきました。人口は1億6,468万人であり、都市国家を除いた場合、世界で最も人口密度が高い国の一つです。総人口では世界第8位です。

食文化においては、羊肉や牛肉は食べられますが、イスラム教の教えに従い豚肉は避けられます。また、お酒は禁止されており、食事の際は基本的に右手を用います。

ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川を有するこの国は、豊富な水資源を背景に米やジュートの生産が盛んでした。
かつては「黄金のベンガル」と称されるほど豊かな地域でしたが、インフラの未整備や行政の非効率性から、現在はアジアで最も貧しい国の一つに分類されています。しかし、近年では労働力の豊富さやアジアで最低水準の労働コストの低さが注目され、多国籍製造業の進出が著しくなっています。

面積 14万7千平方キロメートル(日本の約4割)
人口 1億6,468万人(2020年、世界銀行)
首都 ダッカ
言語 ベンガル語(国語)、成人(15歳以上)識字率:72.9%(2020年、バングラデシュ統計局)
民族 ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住
主な宗教 イスラム教(89.7%)、ヒンズー教(9.2%)、仏教(0.7%)、キリスト教(0.3%)
政治体制 共和制
通貨・レート 1米ドル=84.8タカ(2020年度平均、バングラデシュ統計局)
主要産業 衣料品・縫製品産業、農業
実質GDP 2,149億ドル(2020年、世界銀行)
一人当たりGDP 1,968ドル(2020年、世界銀行)
GDP内訳 サービス業(51.30%)、工業/製造業(35.36%)、農林水産業(13.35%)

Bangladesh Galleryバングラデシュ ギャラリー

バングラデシュの首都、ダッカでは、目覚ましい経済成長が続いています。私は毎回出張のたびにこの街からエネルギーをもらっています。この街に生きる人々の活気を少しでも感じていただけたら幸いです。

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